「子ども達の活字離れを憂い、将来本が好きな子どもに育ってほしい」との願いを込めて、 毎年、児童養護施設や病院小児科の子ども達に図書を贈呈している。

既に55団体に寄贈しており、当クラブの奉仕活動として定着している。 昭和50年の創設以来、本年度で43回目となるが、贈呈式は毎年、ＴＶ・新聞で放映報道されている。 「本の贈呈」は少ない費用でも実行可能であり必ず喜ばれる。 本は消耗品でありガムテープで補修し使用していることが非常に多い。 「中古の本」の寄贈はあるが「新品の本」の寄贈は少ないとも聞く。 よって、「新品の本」はそれだけで喜ばれる。

更に多くのクラブで、それぞれの実情にあった「本の贈呈」事業が普及することを期待する。

当クラブは、昭和52年、現在の愛・地球博記念公園内で、創立10周年記念事業として第1回の樹木植栽（寄贈）を行った。その後も植栽を継続し、現在では、荒地であった一画が1800本の樹木により緑したたる豊かな森となった。これが「キワニスの森」である。ここに愛知県が愛知万博を機に環境学習施設「もりの学舎（まなびや）」を設置した。

この「森」と「学舎」をステージとして、本年3月には、当クラブの創立50周年記念事業として愛知県に協力した「もりの学舎まつり」が開催され、「キッズインタープリター」（子どもの森の案内人）が一般来場者を案内した。この「もりの学舎まつり」は、平成38年まで毎年3月に開催される。加えて、10月の「キワニスワンデー」でもこの森を活用したイベントが開催できないか調整・検討中である。

今後とも「キワニスの森」来訪者に対し豊かな自然（緑）を提供できるようにするためには、森や自然に深い関心を持つ子どもが1人でも多く育つことが大切である。そのために、ここで子どもを対象とした「もりの学舎まつり」等の自然体験・環境学習イベントを継続開催する。10年間の開催により森のインストラクターとなる約300名のキッズインタープリターが誕生し、「キワニスの森」づくりを担う人材育成の一助となると考える。